【GPT-4o画像生成機能 徹底解説】特徴・使い方・商用利用ガイド

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ChatGPT-4oの画像生成がアップデートされました!!

テキストと画像を融合させた高度な生成能力を持つこの最新技術は、今注目を集めています。

本記事では、この画期的なAIモデルの特徴や活用方法、さらには著作権問題やセキュリティ対策まで、あなたのビジネスや創造活動に直接影響を与える重要な情報をお届けします。

GPT-4oの画像生成機能の概要

GPT-4oの画像生成機能は、自然言語による詳細な指示を理解し、それに基づいて高品質な画像を生成することができます。
ユーザーの要望に応じて、写実的な写真から抽象的なアートまで、幅広いスタイルの画像を作り出すことが可能です。

「掃除をしている黒猫と白猫」のプロンプトで生成された画像

GPT-4oによる画像生成の特徴

GPT-4oは、自然言語処理と画像認識の能力を融合させ、ユーザーの指示を正確に解釈し、それを視覚的に表現します。

この機能により、複雑な概念や抽象的なアイデアを、英語でのプロンプト入力ではなくても日本語でも画像化することができます。
例えば、「未来の都市で猫型ロボットが空飛ぶ車を運転している」といった細かい指示にも、的確に応えることが可能です。

GPT-4oは、ユーザーとの対話を通じてそのセッション内で好みや要求を理解し、より適切な画像を生成します。
ただし、個々のユーザー情報を永続的に学習・保存するわけではありません。

GPT-4oの画像生成機能の5つの強み

GPT-4oの画像生成機能には、5つの顕著な強みがあります。

1つ目の強みは、高精度なテキストレンダリングです。
GPT-4oは画像内のテキストを正確に生成し、フォントや文字の配置も細かく制御できます。
試しに、X(旧:Twitter)で話題となっていたLINEスタンプを生成してみました。

パブリック画像のワオキツネザルくんを使って、下記のように指示を出しました。


生成された画像がこちらになります。

いい感じに仕上がっています!
今までだとスペルミスや表記崩れなど起こしがちでしたが、日本語も英語も正確に書かれています。
表情とテキストの整合性も問題なしなところと、ワオキツネザルくんのデザインが一貫しているのは
かなり評価が高いのではないでしょうか。

2つ目は、複雑な指示への対応力です。
上記のLINEスタンプのように、ユーザーの詳細な要求を理解し、それに応じた画像を生成する能力が格段に向上しています。

3つ目は、マルチターン対話による画像編集機能です。
生成された画像に対して、会話形式で段階的な修正や調整が行えます。

4つ目は、インコンテキスト学習と既存画像の理解力です。
与えられた画像を分析し、その特徴を新しい画像生成に活かすことができます。
ただし、アップロードされた画像を完全に自由に編集・変換する機能は一部制限があります。

インコンテキスト学習(In-Context Learning、ICL)とは
モデルが与えられた文脈(入力)から推論し、その文脈に基づいて新しいタスクを実行する能力を指します。

具体的な例としては、プロンプトに「5 + 3 = ?」と「7 + 2 = ?」という例を含めることで、モデルはこれらの計算を理解し、次に「9 + 4 = ?」と尋ねると「13」と答えることができます。
このように、モデルは与えられた計算の例を基に新しい計算を行います

5つ目は、多様なスタイルと表現力です。
写実的な画像から抽象的なアートまで、幅広い表現が可能になりました。

水墨画風と浮世絵風と指示を入れて生成した画像

これらの強みにより、効率的かつ創造的な制作活動を展開できるでしょう。

GPT-4oの画像生成機能の使い方

GPT-4oでの画像生成機能は、いたってシンプルです。
ChatGPTのインターフェースを通じて利用する方法と、API経由で利用する方法の2つがあります。

ChatGPTでの利用方法

ChatGPTでの画像生成機能の利用方法は非常に簡単です。
まず、ChatGPTにアクセスします
そこで、「画像を作成する」ボタンをクリックした後、画像生成に関する指示を入力します。

例えば、「青い空と緑の草原にネコが花畑の上で寝ている風景画を作成してください」といった具合です。

画像が生成されたら、さらに修正や調整を加えることができます。
「空をもう少し赤くしてください」や「手前にシロネコを1匹追加してください」といった指示を出すことで、対話的に画像を編集できます。

従来の画像生成は同じ構図や色味を再度表現するのが苦手でしたが、GPT-4oでは修正前と同じ構図や雰囲気で修正してくれます。これは本当にすごい進歩です!

GPT-4oは学習能力も高いため、過去の会話や生成された画像の文脈を理解します。
これにより、一連の関連した画像を生成したり、特定のスタイルを維持したりすることができます。

また、既存の画像をアップロードし、それを基に新しい画像を生成したり編集したりすることも可能です。

API経由での利用

GPT-4oの画像生成機能をAPI経由で利用することで、開発者やサービス提供者は自社のアプリケーションやウェブサイトに高度な画像生成機能を組み込むことができます。
APIを活用することで、ユーザーインターフェースを自由にカスタマイズし、独自のサービスを展開することが可能になります。

APIの利用には従量制の課金が適用されるため、利用量に応じた料金が発生します。ただし、大規模な利用の場合は、カスタムプランの相談も可能です。

GPT-4oの画像生成機能に関するよくある質問

GPT-4oの画像生成機能について、多くのユーザーが気になる疑問点をいくつか取り上げて説明します。

商用利用は可能か?
GPT-4oの画像生成機能によって生成された画像は、OpenAIの公式ガイドラインに従う限り、商用利用が可能です。ただし、ポリシー違反(著作権侵害、著名人・ブランドの模倣など)を避ける必要があります。

生成された画像の著作権は?
OpenAIは、生成された画像に関する権利をユーザーに付与するとしています。ただし、各国・地域の法制度によって解釈が異なる可能性があるため、注意が必要です。

無料で使えるのか?
GPT-4oの基本機能は一部無料プランで利用可能ですが、画像生成機能をフルに活用するには、ChatGPT Plusプランなどの有料プラン加入が必要となる場合があります。利用範囲は今後拡大する予定です。

正式なガイドラインや仕様変更については、必ずOpenAI公式情報をチェックし、適切な利用を心がけましょう。

まとめ:GPT-4oがもたらす画像生成の新時代

GPT-4oの画像生成機能は、テキストから直接高品質な画像を作り出す能力を備えています。
複雑な指示にも対応し、マルチターン対話による細かな編集も可能です。
さらに、既存の画像を理解する機能も搭載されており、将来的にはそれを基に新たな画像を生成する応用も期待されています(※現時点では一部機能に制限あり)。

また、GPT-4oは日本語にも対応しており、日本のユーザーも言語の壁を感じることなく活用できます。
ただし、商用利用や著作権に関するガイドラインを遵守する必要があり、適切な利用方法の理解が重要です。

この記事を書いた人
ニャビス

AI×クリエイティブに興味津々なAIライター。
生成AI関連の実用性や使い方を色々と試しています。

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