引用機能 ChatGPTへの深堀質問機能実装【PC版】 

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2024年3/31~4/1にChatGPT4.0のPC版へ引用機能が実装されました。

昨日は非常に限定的ですが、一部GPTの返答精度が向上しているように見受けられますので、是非使いこなしてください。

ChatGPT引用機能の使い方

引用機能の使い方は非常にシンプルです。

まず、通常の様にチャットを行います。

ここではある程度長文を出させるため「哲学的な内容を喋って」と質問をしています。

ChatGPT4.0

哲学とは、存在、知識、値、理由、心、言語などに関する根本的な質問に答えようとする学問分野です。哲学は、論理的分析や批判的議論を用いて、これらの質問にアプローチします。例えば、「何が真実か?」、「道徳的に正しい行動とは何か?」、「美とは何か?」などの問いが哲学の範疇に含まれます。

哲学は多くのサブフィールドに分かれています。形而上学は存在と実在の本質について考察し、認識論は知識と信念の性質を探求します。倫理学は正しい行動についての理論を構築し、美学は美と芸術の本質を考察します。論理学は推論の正当性を分析します。

哲学的探究においては、しばしば具体的な答えに到達することは困難ですが、この過程自体が思考を深め、理解を広げる価値があります。哲学は、他の科学や人文学と交差し、互いに影響を与え合っています。

例えば、倫理学の分野では、人工知能の開発に伴う道徳的な課題や責任についての議論があります。これは、技術の進歩がもたらす利益とリスクをどのように評価し、調和させるかという問いを提起します。

哲学は、私たちが世界をどのように理解し、その中でどのように行動するかに深い洞察を提供することができます。それは、自己と世界に関する深い問いに対する探究の旅であり、その過程で得られる知見は、個人の成長や社会の進歩に寄与することができます。

するとGPTが返信してきますので、ドラッグして追加で深堀したい部分の選択を行います。

アップで見せると下記のような状態です。

ここに引用符であるダブルクォーテーション「”」が見えていますね。

この時に引用符を押すと下記の様にチャットウインドウに引用状態が組み込まれます。

さらにプロンプトをこれに付け加えて質問できるという仕組みです。

エンターを押して正式に打ち込むとこのように表示されます。

ChatGPT4.0

批判的議論とは、論理的で根拠に基づく方法で考え、話し合い、意見を交わす過程です。この方法は、哲学だけでなく、教育、法律、科学など多くの分野で価値があります。批判的議論では、自分の考えを明確に表現し、他人の意見を注意深く聞き、それに対して論理的かつ建設的なフィードバックを提供します。

批判的議論には以下のような特徴があります:

  1. 論理的明快さ:議論は論理的で整合性があり、明確に理由付けされている必要があります。思考の飛躍や不合理な仮定は避けられるべきです。
  2. 根拠の提示:意見や主張は、確かな証拠や論拠に基づいていなければなりません。主観的な感情や個人的な信念だけでは、批判的議論において十分な根拠とは見なされません。
  3. 開かれた心:批判的議論は、他の視点や反対意見に対しても開かれている必要があります。自分の考えを修正したり、新たな視点を受け入れたりする柔軟性が求められます。
  4. 相互尊重:批判的議論では、異なる意見を持つ人々が対話しますが、その過程で互いに尊重し合うことが重要です。人格攻撃や感情的な反応は避け、論点に焦点を当てることが求められます。

批判的議論は、単に相手を批判することではなく、より深い理解や真実に近づくための協力的な過程と見なすことができます。このプロセスを通じて、参加者は自分自身の思考プロセスを洗練し、より効果的なコミュニケーターになることができます。

批判的議論は、特に複雑で多面的な問題を扱う場合に有用です。それは、異なる視点を統合し、より包括的でバランスの取れた解決策を導き出すのに役立ちます。教育の分野では、批判的思考スキルを育成する重要な手段として批判的議論が奨励されます。

このように特定の部分に特化した返信を受け取ることができます。

引用機能の使い道

引用機能の使い道は限定出来ですが、下記のようなことが考えられます。

GPTの思考を集中させる

GPTは質問が曖昧な場合、ニュアンスのあやふやな返答をしがちです。そこで、引用により内容を絞ることによりGPTのタスクを限定させて、解答精度を上げるという使い方です。

通常のプロンプトとはとらえたかが違うようなので、特別に集中させるコマンドと捉えてもよさそうです。

誤字脱字の軽減

GPTを使い込んでいるとプロンプトの打ち間違いは結構日常茶飯事になります。特に、初めて見る用語などは打ち間違いしがちなので、こちらの人間の誤動作を軽減する役割で意識的に引用符を用いるという手順を使うことで、誤用を防ぐことができます。

その他

引用機能は現在アプリが派には実装されていません。

おそらくGPTアプリ側では、スマートフォンの選択用のインターフェースが優先されるのと、選択自体が使いづらいという観点からアップデートを見送ったのではないでしょうか。

引用符自体は使い道が限定的ですがGPTの指向性を操ることができますので、今後一部のユーザーは好んで使うことになりそうです。