Midjourney(ミッドジャーニー)から新しいパラメータであるスタイルリファレンス【--sref】がリリースされました。
前回の強力なアップデートであるキャラクターリファレンス【--cref】と響きが似ていますが、こちらはどの様な機能なのでしょうか。
今回はこのスタイルリファレンス機能について解説していきます。
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--sref(スタイルリファレンス)とは
スタイルリファレンスとは2024.4.23にミッドジャーニーより実装された新機能です。
この機能はほかのパラメータと同様に文末に一定の方法で値を指定することによって、狙った効果を引き出すことができます。
翻訳
機能のお知らせ!
こんにちは!私たちは「視覚スタイルの潜在空間を探索する」新しいアルゴリズムをテストしており、皆さんが簡単に楽しめるツールを公開しました。
今から、プロンプトに --sref random を入力するだけで、完全にランダムなスタイルが得られます。
例えば、この投稿の下には「/imagine a field of flowers --sref random」を121回実行した結果があります。
もし気に入ったスタイルが見つかったら、その画像のURLと共に --sref url を使用して、さらに多くの同様のスタイルを取得できます。
これは、将来的にもっと高度なツールを開発するための基本的なアルゴリズムをテストすることを目的としています。
とりあえず今は、楽しんでいただければと思います!
上記の画像はsrefパラメータ+「random」によって生み出された画像を例に載せた公式メッセージです。
--srefの記述方法
--srefの記述方法は大きく分けて3つ存在しています。
一つ目は紹介されているようにrandomを組み込んで書き表す方法です。
これは後述する数値指定部分がランダムになります。
a beautiful girl --sref random
二つ目は実数値を指定する方法です。
a beautiful girl --sref 0
ランダム記述などでたまたま発見して気に入った絵柄を継承することができます。
数値は0~4294967295までが管理されています。
この数値を超えると一周してしまいます、例えば4294967296=0です。
数値1つでどれくらい変化があるかは記事後半で検証します。
三つ目はURLを指定する方法です。
a beautiful girl --sref https://xxx~
この方法は指定先が画像であった場合、その画像の絵柄をできる限り受け継ぐといった方法です。
しかし、絵柄を受け継ぐ方法が独特なので、元絵とは少々変わってしまいます。
ちなみにこの機能はMidjourneyでもNijijourneyでも使うことができます。
--srefの検証
では実際に--srefを指定するとどうなるかについて実験していきましょう。
約43億通りあるので、検証は「無理」ですが、いくつか例を紹介します。
これから紹介する画像は全て[--sref XXX]のXXXの部分だけが違う指定です。
まずこの画像が「0」番です。
次に来るのが「1」番です。
参照している服装や指定はすべて同じものですが、「1」の方がポップで、やや幼児化しているのがわかります。
また、服のオレンジのあしらいの位置の解釈が変わっているのがわかります。
繰り返しますがその他のプロンプトや【--cref】は同じです。
次に「2」番です。
やや平面的なアートスタイルになりました。
続いて「3」番です。
先ほどとは打って変わって立体的で光にフィーチャーしたスタイルになりました。
ここで、「--seed値」と何が違うの?
という疑問が沸き上がってきましたので、同じ番号で出力をしてみることにしました。
どちらも「--sref 4294967295」で出力したものです。
まずパターンA。
次にパターンBです。
絵柄、スタイル、キャラクターの身長などは変わっていないように感じますが、確かに絵自体は変わっています。
これはつまり、seed値とは別の値で管理されていることがわかります。
Seed値も同じく4294967295通りありますので、同じプロンプトでもこれだけの組合せが組めるということになります。
では最後に、「0」番を参照して描かせてみましょう。
0番はこの絵柄でした。
できれば先ほどのパターンAとBくらいの違いであってほしいですね。
というわけで出力したURL参照が下記です。
絵柄としてはハッキリと違っています。
つまり、URL参照では絵柄を完全には引き継げないことがわかりました。
--crefと同様に、完全参照するには読み取り技術が足りないというのがなんとなく見て取れます。
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つまり、現状srefで絵柄を安定させる方法としては、番号を一つ一つ検証して好みの絵柄を発見するか、randomでたまたま好きな絵柄を発掘していくかという二通りになります。
とはいえ、絵柄を完全継承できるのは大きな武器になりますので、好みの絵柄が出るまで実験を重ねてみるのもおすすめです。