2024.5.14(現地13日)にOpenAIがGPT4のアップデートを発表し、同時にロールアウトを開始しました。ユーザーには順次提供されます。
新しいモデルはGPT-4Omni(オムニ)と言います。
初回アクセスでは上記の様なアップデート告知を見ることができます。
こちらの記事ではこのGPT-4oについて、何が変わったのか、何が無料なのかについて詳しく解説していきます。
ちなみにGPT-4oモデルは、この発表に先駆けて突如出現したGPT2モデルの中身はこちらのGPT-4oとのことです。
無料で使える最強モデルGPT-4oへのアクセス
GPT-4oへのアクセスは非常に簡単です。
チャットウインドウ左上にあるモデルを選ぶ項目を選択すると、このように表示されています。
契約内容によりますが、現在GPT-4oが提供されているユーザーには標準でGPT-4oが選択されているようです。
もし、設定がそうなっていない場合は一度設定画面を開いてみましょう。
ちなみに無料版のアップデート宣伝では以下の様に無料でもGPT-4oにアクセスできることが明言されています。
GPT-4oで実装された最強機能
ではさっそくGPT-4oで実装された機能と環境について触れていきます。
画像解析機能:まず、画像解析機能が標準搭載されました。OCRと呼ばれる技術によりアップロードされた画像の内容を解析します。例えば、紙で提出されたレポートを文字起こししたり、それを用いて要点をまとめることなどができます。
ウェブブラウジング機能:GPT本人に検索をさせる機能です。「今日の東京の天気を検索して」などの内容ができます。GPTがアクセス可能なサイトであれば、こちらがURLを提供することでそちらの差異を確認しに行くこともできます。
GPT Store無料アクセス:GPTsと呼ばれるカスタムGPTを呼び出し、使用する機能です。GPTsは通常のChatGPTに色々なインストラクション(内部命令)を付与して、特定の仕事に特化したスタイルを提供しています。好みのGPTsを使うことで、生産性を飛躍的に挙げることが可能です。例えば、筋トレの相談に特化したGPTsや、色々な論文を詰め込んだGPTsなどがあります。
メモリー機能:GPTsや、プロフィール設定とは別にGPTに個別要件を設定する機能です。例えば、あなたの名前を固定したり、特定のキーをショートカットキーにするなど使い方は様々です。
解析機能:データマイニングや、可視化。シミュレーションなどを補助するアシスタント機能です。
さらに、デスクトップアプリの提供と、本格的な音声会話機能もスタートしました。視覚機能と合わせるとロボット誕生の未来がついに現実するところまで来ましたね。
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また、これらに加えて、高速化(推定値約2倍)、命令読み取りの向上、リアルタイム翻訳機能、有料版APIの料金引き下げなども公開されています。
また、この視覚機能(Vision)と合わせると、漫画のコマ解説なども可能になっているようです。
現在唯一日本語のOCRに対応しているAIとも言えるでしょう。
各種機能については関連記事もどうぞ。
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GPT無料版と有料版の違い
上記で紹介した機能は全て無料版でも使用できますが、では有料版との違いは何でしょうか?
GPT-4oへのアップデートに伴い無料版と有料版の違いは以下の様になっています。こちらはアップデートがロールアウトされているユーザーを前提です。
項目 | 無料版 | 有料版 |
チャットの返信制限 | 通常 | 無料版より多い |
画像生成 | できない | DALL-Eモデルが使用できる |
音声会話 | できない | できる |
GPTsの作成 | できない | できる |
平たく言うと、画像を生成しない一般ユーザーであれば現在は無料のままの方がお得であると言えます。
無料公開の性能面でもClaude3やGemini1.5のモデルを大きく凌駕しています。
AI参加への敷居がググっと下がりました。
それと同時に参画する人間が増えていくことも予想されます。
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その他のGPT-4o追加機能
GPT-4oのアップデートに伴い、一時チャット機能が上の方に挙がってくるようになりました。
この機能はいわゆる「OpenAIにデータを送信しない機能」で以前までは設定から選んでいましたが、今回のアップデートによりツータッチで使えるようになりました。
トグルをオンにするとこのように説明が出てきますので、資料査読の補助や、メールのベース文制作などで使用する場合はこちらの機能を使うと良いでしょう。