昨今の文章生成AIはテンション高めにといったリクエストにも答えてくれる非常に賢い物です。
しかし、ビジュアル面がどの程度のレベルに達しているかは複雑で、実際にこちらが記号を打ち込んでも意図が伝わりづらかったりすることもあります。
そこでこちらの記事ではChatGPTを用いて、記号の内容を把握しているのか、また応用ができるかについて考察していきます。
AIは記号の意味を応えることができる
早速記号についてChatGPTに応えてもらいましょう。
まずは小手調べとしてこのような質問をしてみました。
USER
■ ▲ ●
↑記号は読める?
ChatGPT 4.0
はい、記載された記号は「■」(正方形)、「▲」(上向きの三角形)、そして「●」(丸)と読むことができます。これらの記号は一般的に図形やマークとして使われることが多く、特定の文脈において異なる意味を持つことがあります。例えば、図表やグラフにおいては、異なるデータセットを区別するために使われることがありますし、ゲームやウェブサイトのデザインにおいては、ボタンやアイコンとして使用されることもあります。
各記号が具体的に何を意味するかは、それを使用している文脈やコンテキストに大きく依存します。たとえば、数学や論理学ではこれらの記号が特定の演算子や関数を表すために使われることがあり、または地図や案内表示においては、特定の場所や方向を示すために用いられることもあります。
なんと三角形のようなものは方向も管理しているようです。
つまり、使われている記号それぞれにきっちりと名前や要素のようなものが与えられており、文脈に応じてそれらの中からセレクトして情報を出力していると解釈できます。
おそらくですが、我々が普段目にするもので「お問い合わせ ▶」といったような文字の置き方も、しっかり捉えている、記憶していると思って差し支えないでしょう。
実際に記号なども使うように指示すると、ちゃんと記号が応答に入ってきます。
もう一つ質問をしてみましょう。
USER
では例えば
☺ ♨ ☔
これらは何を表す記号ですか?
ChatGPT 4.0
これらの記号は、感情や状況、天気などを象徴的に表すために使われることが多い絵文字やシンボルです。
- 「☺」は一般的に笑顔を表す顔文字です。ポジティブな感情や幸福、満足を示す際に使われます。
- 「♨」は温泉を表すシンボルとしてよく用いられます。この記号は日本の地図や案内看板で温泉地を示すのに使われることがあり、温泉や温泉地を想起させるために使われることが一般的です。
- 「☔」は雨傘を開いた形をしており、雨天や雨が降ることを示します。天気予報で使われることが多く、雨具が必要であることや、雨に関連する活動や状況を示すのに用いられます。
これらの記号は、文章やコミュニケーションの中で気持ちや状況を表現するための便利な手段として広く使われています。特にSNSやメッセージングアプリでのやり取りでは、言葉だけでなくこれらの絵文字やシンボルを用いることで、感情や意図をより明確に伝えることができます。
先ほどの話題の深堀になりますが、記号を使わせた会話では、何度も同じ記号を使って感情を強調したり、アウトドアの話題にアウトドアアイテムの記号を複数使用してくることもあります。
こういった管理は実はしっかりと存在していることが伺えますね。
つまり、一般的な文字の中でAIは記号を使うことができるということが見て取れます。
AIはビジュアル的に記号が「見えている」のか
ではもう一つの本題です。
記号の意味は捉えていますが、そのビジュアルは見えているのでしょうか。
まず話の最初のふり出しをします。
USER
では 下記の記号をつなげて表現するとどのような形になりますか
■▶
ChatGPT 4.0
「■▶」この記号の組み合わせをつなげて表現すると、「正方形」と「右向きの三角形」が隣接している形になります。この組み合わせは、視覚的には「正方形の隣に矢印のような三角形がある」という形をしています。
このような記号の組み合わせは、特定の文脈やデザインにおいて、何らかの動作やプロセスの開始、方向指示などを象徴的に表すために用いられることがあります。例えば、ユーザーインターフェースのデザインにおいて、「■▶」の組み合わせは「停止した状態からの再生開始」を示すボタンとして解釈されることがあります。ただし、この解釈はその記号を使用しているコンテキストに大きく依存します。
それっぽい答えが出てきました。まだ大丈夫そうですね。
USER
では下記の記号がつながった状態の図形をCSSで表現してください
■■▶
CSSを使用して「■■▶」(二つの正方形と一つの右向きの三角形がつながった形)を表現するには、HTMLのマークアップで各形状を表す要素を定義し、CSSでそれぞれの形状のスタイルを指定する必要があります。
以下は、この図形を表現するための簡単な例です。
HTML
<div class="square"></div> <div class="square"></div> <div class="triangle"></div>
CSS
.square { width: 50px; /* 正方形の幅 */ height: 50px; /* 正方形の高さ */ background-color: black; /* 正方形の色 */ display: inline-block; /* 横に並べる */ } .triangle { width: 0; height: 0; border-left: 25px solid transparent; /* 左側の透明な境界 */ border-right: 25px solid transparent; /* 右側の透明な境界 */ border-bottom: 50px solid black; /* 下側の黒い境界(三角形の色) */ display: inline-block; /* 横に並べる */ }
このCSSコードでは、.square
クラスを持つ要素は黒い正方形として、.triangle
クラスを持つ要素は黒い右向きの三角形として表示されます。display: inline-block;
プロパティにより、これらの要素が横に並んで表示されます。
この例では、正方形のサイズを50x50ピクセル、三角形の底辺を50ピクセルとしていますが、これらの値は必要に応じて調整してください。また、三角形はCSSの境界線(border)を使って生成しています。三角形の形状は、左右の透明な境界線と下側の色付きの境界線を組み合わせることで作成しています。
形が見えていたら、ひとまとめにしてくるかなと思ったのですが、どうやらこのコード■二つと▶一つをそれぞれ描画しようとしたようです。
実際の出力がコチラ↓
う~む。
四角同士はつながってるけど、三角形は横向きだというのを忘れてますね。
しかも見た目つながっているだけですからね。図形としてはあんまりにもお粗末です。
USER
1つの図形としてCSSを書ける? クラス名は変更してね
一つで書いてほしいと相談してみます。
ChatGPT 4.0
一つの図形として「■■▶」を表現するためには、一つのHTML要素内に疑似要素(:before
と :after
)を使用して、二つの正方形と一つの三角形を描くことができます。これにより、一つのクラス名で全体の形状を管理できます。以下にその例を示します。
(中略)
このCSSでは、.custom-shape
クラスが最初の正方形を表し、:before
疑似要素が二番目の正方形、:after
疑似要素が三角形を表しています。position: absolute;
とleft
プロパティを使用して、各形状を正しい位置に配置しています。これらの値や形状のサイズは、必要に応じて調整してください。
一つに見えるように要素を分割して書いてきました。オーダーを果たしていませんね。
つまり、記号や絵文字それぞれは独立していて、人間の目では繋げていけば横長の五角形に見えるような画像でも、AIから見るとそれぞれの独立したオブジェクトとして捉えられているということです。
複数を組み合わせて文字にするのが無理ということは、まさか…。
USER
下記が何を表しているかわかりますか?
=======
∧ ∧
~′ ̄ ̄(´ー`)
UU ̄ ̄ U U
=======
ChatGPT 4.0
このテキストは、アスキーアート(ASCII art)で表現された光景やキャラクターを表しているようです。具体的には、上部の「=======」が何かの平面や地平線を表している可能性があり、その下に描かれているのは、耳のあるキャラクター、おそらくネコか何らかの動物の顔を模しています。キャラクターの表情は落ち着いていて、目が閉じているかリラックスしている様子を示しています。
「∧ ∧」は耳を、「(´ー`)」は閉じた目とくつろいだ表情を、「UU」は足か体の下部を表していると解釈できます。また、下部の「=======」は、キャラクターが乗っているものやそのキャラクターのいる場所の境界線を示している可能性があります。
アスキーアートは、キーボードで入力可能な文字や記号を用いて、様々な図形やキャラクター、風景などを表現するアートフォームです。このようなアートは、特にテキストベースの通信ツールが主流だった時代に人気を博しましたが、今でもオンラインコミュニティやメッセージングアプリで楽しむ人がいます。
アスキーアートは読めるんかいっ!!
特定のアスキーアートパターンを学習しているだけかもしれませんが、アナリシス機構でチェックしているのかは興味深いところですね。
なんかできそうな気がしてきたので、もう少し突っ込んでみます。
USER
▲
■
記号が二つ並んでいます。二つの記号の距離がゼロ(隣接)しているとして、どのような形になるか想像してください
ChatGPT 4.0
記号「▲」(上向きの三角形)と「■」(正方形)が距離ゼロで隣接している場合、これら二つの形は直接触れ合っていることになります。具体的には、「▲」の一番下の辺が「■」の一番上の辺に接している形になると想像できます。
この配置では、「▲」が上にあり、「■」が下に位置するため、全体としては一つの複合的な図形が形成されます。この複合図形は、上部が点になっているような「家」の形に似ているかもしれませんし、抽象的なアートワークやシンボルのように見えることもあります。
このような形は、ビジュアルアート、ロゴデザイン、装飾的な要素など、様々なコンテキストで見ることができる形状です。文脈によって、この形が異なる意味を持つこともあります。たとえば、ある文脈では建築物を象徴しているかもしれませんし、別の文脈では特定の象徴的な意味を持つマークとして使われるかもしれません。
USER
何角形になりますか?
ChatGPT
「▲」(上向きの三角形)と「■」(正方形)が隣接している場合、合わせて形成される図形は五角形になります。
三角形は3つの角を持ち、正方形は4つの角を持ちます。しかし、これら二つの図形が隣接する際には、三角形の一つの角(底辺の角)が正方形の一つの角(上辺の角)と重なります。そのため、全体としての角の数は3(三角形の角)+ 4(正方形の角)- 1(重なっている角)= 6 - 1 = 5となり、五角形を形成します。この五角形は通常の五角形とは異なり、一つの辺が斜め(三角形の斜辺)で、残りの辺は水平または垂直(正方形の辺)となります。
段階学習させれば、もしかしたら「見えている」と表現できる程度の応用力は発揮できるかもしれませんね。
「□■□■」みたいな模様描いてという指示もそう遠くなくできる事になるでしょう。