生成AIの最先端を行くOpenAI、その最大のライバルとされるAnthropic(アンスロピック)社は3月4日に、同社の大規模言語モデルであるClaudeの最新バージョン3.0を発表しました。
3.0の発表と同時にモデルの型についても言及され、今回は3つのタイプを有しているとのことです。
もちろん事業者向けにAPIバージョンも解放されています。
Claude3.0の新しいタイプとは
Claude3.0は「Opus」「Sonnet」「Haiku」の三つで展開するとのことです。
Opusがプロモデル、Sonnetが通常版(無料版)、Haikuがミニマム版といった位置づけで、Haikuの提供はこの時点では開始されていません。
もともとClaude2.0の環境であった無料版の入り口は、既にSonnetに書き換えられており、利用することができる様になっています。
最上級のOpusは月額20$を払うと有料版として使用できます。
ちなみに「Opus」はラテン語で仕事を指すそうです。
さっそく使ってみましょう。
まず名前については、Claudeと解答してます、バージョン情報に関しては有していないようです。
聞き方を変えれば名乗ってくれる可能性もありそうですが、此処では言及しないようにしましょう。
驚くべきはその生成速度です。
ChatGPT4.0では、生成時に膨大な処理とWEB接続なども行う成果、返答速度があまり早くないという弱点がありました。
しかしClaude3.0のモデルはChatGPT4.0より明らかに素早く返答をしてくれるのです。
また、日本語に関する部分でも特に不満は見受けられません。
ブラウジングには対応していないようですが、2023年8月までは学習が完了しているという話が出てきます。
2023年のAIではこのあたりが不得意なものもありましたが、Claude3.0はちゃんと学習を活かした回答をくれるようです。
次にトークン数について尋ねてみます。
応答トークン数については回答しないように制御が入っているようですね。
さらに、無料版でも画像読み取りができるようになっています。
この機能による、画像を添付して画像に対する質問や応答を求めることができます。
アンスロピックの紹介ページでは下記のような記述があります。
Claudeの紹介
安全性
・企業向けのセキュリティとデータ処理
・SOC II Type 2認証済み、HIPAAコンプライアンスオプション
・AWS(GA)およびGCP(プライベートプレビュー)から利用可能
信頼性
・ジェイルブレイクや不正使用に対して10倍の耐性
・有料の商用サービスでは著作権補償の保護あり
機能性
・20万トークンのコンテキストウィンドウ
・ツールの利用
・複数のモーダリティに対応
確実性
・非常に低い誤り発生率
・長文に渡って正確
2.0や2.1より高速で怪しいインジェクションにも対策があります。長文は相変わらず得意です。
ということですね。
もともと2.1の時点で世界最高水準の実行トークン数を有しており、論文の査読などについては特に推奨されつツールでした。
順当に長所を伸ばしたバージョンアップであると言えるでしょう。
また、以前より日本語が流暢になっていると感じる点もあります。
無料部分としてはChatGPT3.5と十分戦っていける性能となっていますので、ぜひ試してみてください。
※3月5日現在はアクセス過多になっています。
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