2024.4.24、GPTにメモリー機能が実装されました。
こちらの記事では四月中に判明しているメモリー機能の情報と設定の仕方、活用方法について詳しく解説していきます。
【ChatGPT】メモリー機能順次実装、いつから使える?
順次実装とのことで、アクセス時に下記の様なお知らせが出ていれば使えるようになっているようです。
ChatGPTがメモリー機能をリリースしたという宣言に始まり、
会話による学習の共有で、より賢く適切な回答をします。
時間の経過とともに、よりあなたに合わせて役に立つ回答をするようになります。
メモリー機能は個別に削除したりオフにすることもできます。
といった内容です。
ちなみに、4月時点ではテスト中となっています。OpenAIの動きとしてはテストのまま本格実装になっていることもありますので、とりあえず使ってみるとよいでしょう。
関連記事:ChatGPTメモリー機能オススメ3選 設定と解説→
メモリー機能の使い方
メモリー機能はチャット上で以下の構文を使うことで使用できます。
to=bio
[GPTに覚えて欲しい内容]
その他、「覚えて」や「忘れて」といった間接的な命令も使えますが、確実に実行するためには[to=bio]を使う方がよいでしょう。
ちなみに削除用の構文は存在していません。
これは恐らくですが、ユーザーから正確な入力を行うのが困難なため、情報の特定に幅を持たせるカジュアルな対応にしていると思われます。
これで、チャット内で優先して使われるべきルールを設定することができました。
用途としては以下の様なものがあります。
- プログラミングのアシスタントとして使う場合、改変前のコードを記憶させておく
- 自分の名前を記憶させて呼んでもらう
- 特定の記述ルールを仕込むことも可能
特定の記述ルールとは例えば「物語を書くことを依頼された場合、起承転結のブロックに分けて出力する」といったメモリーも可能ということです。
記述ルールを作っておくことで、自分の普段使いに合わせた簡易カスタムが可能になります。
メモリー機能の概念と捉え方
メモリー機能は通常のプロンプトとは全く別軸の機能です。
通常のプロンプトを打つ動作は命令となりますが、100%実行されるものではありませんし、内部の解釈の関係上AIにたいして意味が伝わりづらい場合もあります。
しかし、今回実装されたメモリー機能の場合、メモリー1つひとつが区切られており、それぞれが独立したルールの様になっています。
さらに、簡易なルールですので、プロンプトよりも優先されているということがわかります。
また、通常のプロンプトを実行する際とは違うプロセスで呼び出されるため、命令が混ざってしまうということも、プロンプト制御のみの状態よりは改善していることが推測できます。
GPTsの様なオリジナルGPTもあるという現在の状態では―
「メモリー」「GPTsによるカスタム」「実際のプロンプト入力」という三段階の命令プロセスを持つことができるようになりました。
これにより「複雑だが優先ルールのあるタスク」もかなり実行しやすくなったと言えそうです。
メモリー機能は以下の点で優れています。
- 覚えさせた命令を再度宣言する必要がなくなる
- 途中でメモリーの追加と削除が可能
- メモリーはチャットを消しても消えない為、重要な情報は意図的に横断させることができる
まさに、痒い所に手が届く機能となりました。
特にうれしいのは、必要な内容を忘れることがないという保証です。
GPTでは会話を長く続けていくと序盤の命令を忘れてしまったり、検証中の内容を忘れてしまう可能性がありました。
これは大規模言語モデルの特性上どうしても怒ってしまうものでしたが、メモリーという外付けの記憶領域を与えられたことで本当に必要なことは作業中常に参照させることができるようになります。
メニューを活用したメモリーの削除とOFF機能
メモリー機能は左下のメニューから削除や機能OFFなどの設定変更が可能です。
メニューの設定(Settings)をクリック。
パーソナライゼーション(Personalization)内のMemory。
ここでONとOFFを切り替えられます。
さらに「Manage」ボタンをクリックすると設定画面になります。
この様に、現在メモリー内にある情報を表示してくれます。
ここで削除が可能になります。結構簡単に消えてしまうので、使う可能性があるものは別途メモ帳などでも書き留めておくとよいでしょう。
メモリー機能の不具合?
便利なメモリー機能ですが、一部不具合カモと考えられる挙動も存在しています。
大阪弁の登録をしているのに使ってくれませんでした、
特定の情報のメモリーはもしかしたら横断しない可能性。そして、まだβテスト期間なので、改善の余地があるかもしれませんね。
メモリー機能が気になった人は早速GPTにログインしてみましょう。