サム・アルトマン氏のOpenAIへの復帰が絶望的とする速報が上がりました。
こちらの記事ではアルトマン氏とOpenAIの動向についての情報を整理していきます。
アルトマンの復帰を否定する報道が流れる
ブルームバーグはX(Twitter)と記事を通じて以下のように報道しています。
OpenAIの取締役会は、追放したサム・アルトマン氏の復帰を求める投資家からの要求を無視。 新CEOとしてエメット・シアー氏を起用したと情報筋が語った。
直前まで暫定CEOとされていたミラ・ムラティ氏の名前はこの中にはありません。
エメット・シアー氏は日本人にはあまりなじみがありません。
ライブストリーミング配信プラットフォームTwitchの創業者兼CEOだったが2023年3月に退任を発表しています。
また、Justin.tvの共同創設者。同社は2014年に経営を閉じています。
ミラ・ムラティ氏はアルトマン氏とブロックマン氏の復帰を画策していた?
直前まで暫定CEOだったCTOムラティ氏は、今回解任となった両者の復帰を目指して交渉をしているとの報道がありました。
この報道の裏では取締役会が他のCEO候補を探しているといったニュアンスの報道がありました。
2つの報道をそのまま受け取るのであれば、ムラティ氏と残った取締役会はすでに仲たがいをしており、その中で取締役会からの要請に応じたシアー氏の就任が報道されたという形になりそうです。
そもそも取締役会とは?
OpenAIの取締役会は下記のような構成です。
また、独立役員は株式を保有してないとの報道があります。
チーフサイエンティスト:イリヤ・スツケヴァー
独立取締役:アダム・ディアンジェロ(Quora)
独立取締役:ターシャ・マコーリー(テクノロジー起業家)
独立取締役:ヘレン・トナー(ジョージタウン・センター・フォー・セキュリティ・アンド・エマージング・テクノロジー)
つまり現在4名の取締役会に対して、ムラティ氏は独立して復帰画策をしていたという構図のようです。
そもそもOpenAI内で何が起こっていた?
アルトマン氏の復帰を巡る内部の権力闘争が激化していたと報道があったのは日本時間で言う11/20です。
アルトマン氏は取締役会の構成変更と自身の不正行為免除を要求しており、これが交渉の行き詰まりの主な原因となっていると報じられていました。
これは当然すでに仲違いしている取締役会の辞任が含まれていると考えれます。
OpenAI内部では、特にChatGPTプロジェクトに貢献した研究者たちのアルトマン氏への忠誠心が、彼の復帰を支持する動きを強め、OpenAIの主要なエンジニア達がアルトマン氏の復職を支持。
グレッグ・ブロックマン氏は抗議の辞任。両社は明確にアルトマンを指示しており、これも取締役会と亀裂が生じています。
さらに、新取締役会の候補としてセールスフォースの元共同CEOブレット・テイラー氏が候補に挙がっているとの報道もあります。
さらに同社の株を49%保持しているとされるMicrosoftの関与により、交渉はさらに複雑化していました。
その矢先のこの報道と合って、渦中の本人たちも混乱しているでしょう。
シアー氏就任の報道から一時間経っていますが、アルトマン氏のXは更新されていません。