2023.11.9にOpen AI社はChatGPT内にて【My GPTs】の提供を開始しました。
この機能は、あらかじめGPTに特定の仕事の内容やキャラクターを与えることにより、与えた内容に特化したGPTとしてふるまわせることができます。
例えばあなた専用の秘書が欲しければ、欲しい秘書の能力とキャラクターを入力します。
すると、その能力をデフォルトで備えたGPTを作ることができるので、日々の業務効率を上げていくことができます。
こちらの記事ではこのようにMy GPTsの設定方法や注意点をわかりやすく解説していきますので、初めて触るので不安という方は是非参考にしていってください。
My GPTsの新規作成【GPT Builders】
My GPTsは左下のアカウント設定画面から選択します。
マイプランの下に新しいMy GPTsのコマンドが出ていますのでこれをクリック。
するとMy GPTsの項目が新しく追加されています(執筆時点では英語のみの提供)。
このCreate a GPTを押すと新規のGPT作成スタートとなり次のような画面になります。
この画面では新規のGPTを1つ作成することができます。別のMy GPTsを作成を作成する場合は再度設定ページを開く必要があります。
項目は大きく4つに分かれています
- Create:制作しているMy GPTsがどの様な挙動をするかをGPTのインターフェースを通して依頼をします。
- Configure:Createでの依頼を直接手動入力できます。
- Preview:制作中のMy GPTsをテストすることができます。
- Save:現在の状態を保存したり、公開範囲を設定することができます。
ちなみにConfigureの画面はこのようになっており、実質これが制作中のMy GPTsの中身となります。
上部中央のプラスアイコンは、この新規My GPTsのアイコンです。DALL-E3でその場での生成も可能です。
NameとDescriptionは特に入力しなくても内容から判断してCreateのGPT側で提案して組み込んでくれます。
Instructionsでは、実際に詳細な役割を記入します。例えば「夕飯のおかずをかんがえる専属コックになってください」「私の悩みを聞くキャラクターを演じてください」など様々な表現に対応してくれます。
Conversation startersはサンプル文章となります。4つの例文がある写真のような部分です。
Knowledgeでは参考資料などをアップロードできます。特別に読み込ませたいものをあらかじめ取り込んでおけるので、現時点の用途はキャラクターの演じ方であったり、論文であったりなどになります。
CapabilitiesではGPT4に搭載されているどの機能を使えるようにするかという選択です。基本すべてチェックを入れておくのが良いでしょう。
Actionsでは特定の行動を持たせることができます。例えばサンプルではURLを指定した天気の取得が示唆されており、特定の決められたサイトの情報を読み込ませることが容易にできます。
ここまでが追加項目の説明となります。
では実際に内容をGPTにリクエストしてビルドしてみましょう。
実際にMy GPTsを作成する
こちらの項目では実際にMy GPTsを制作していきます。
まず今回設定するのは友達の様にコーチングしてくれる架空のジムインストラクターです。
実際に入力してみましょう。
英語で返ってきてしまいましたね。実は執筆時点では恐らく英語対応中心になっている為デフォルトでは英語で返してきます。
翻訳してくださいと頼めば日本語にしてくれるので、それらの指示も活用してみましょう。
早速アイコンと名前を設定してもらいました。
朝日ユイさんというらしいです。しかもConversation startersもすでに作ってあります。GPTはとても賢いですね。
その後アイコンに少しアレンジリクエストをして最終的にこのようになりました。
では実際にユイにコーチングを頼んでみましょう。
初日からとっても鬼畜な内容が返ってきました。
これらの内容はこちらの要望によって修正したり、コーチングを「○○才向け」「サラリーマン向け」など細かく設定していくとよりそれらに沿った内容が返ってきます。
その他の質問もしてみました
ChatGPTは賢いので従来の知識やブラウジングを駆使してしっかりと質問に答えてくれていますね。
これらを細かくカスタムすることで自分の理想に沿ったMy GPTsを制作することができます。
最後に右上のSaveをおして今回のMy GPTsをしっかりと保存しておきましょう。
上から自分専用、リンクを知っている人も使える、全体公開するとなっています。
また、アイコン右横の鉛筆マークを押すことで設定画面が触れるようになります。
My GPTsの懸念点・不安点
My GPTsは実装初日で下記の問題を抱えているようでした。
時間経過とともに解消されていくとは思われますが現在の懸念点について記載していきます。
- 氏名の流出の可能性
- 有料版でしか提供されていない
- 日本語対応力が下がっている
- プレビュー画面でバグがある?
氏名の流出の可能性
設定のNameはデフォルトで公開設定となっていますが、アカウント名がそのまま表示されるしようとなっている為、アカウントが本名になっている人は公開前に設定を確認しましょう。
現在英語名で表示がされるようですが、すぐに各言語に対応してくると思われるため、漢字のひょおうじなども可能になると推察されます。
有料版でしか提供されていない
現在この機能の提供は有料版でのみの提供となっています。
また、公開リンクで共有したMy GPTsも有料版のIDでないと使えないようです。
有料版は月額20$。執筆時点の為替レートでは151円/1$となっており、月額約3000円となります。
日本語対応力が下がっている
My GPTsの中身は執筆時点では英語対応となっている為、ビルド中の返答も英語返答になる可能性が極めて高いです。
公開版では通常のGPTと変わらない運用クオリティになるようですが、制作中は翻訳を駆使して行うなどの工夫が必要です。
プレビュー画面でバグがある?
プレビュー版ではブラウジングを使って多くのことを調べさせようとした場合、出力が不安定になるバグが見受けられました。
プレビュー版だから出力が落ちているのか、それとも他にバグがあるのかは不明ですが、プレビューではできなかったことを公開版でやってみると普通に作動も確認できたので、あきらめずに一旦使ってみるといいでしょう。
自分の秘書を作ってみよう
今回の生成では業務の助けとなるアシスタントの設計や、日常をより快適に過ごすためのアシスタントの設計が行えることがわかりました。
単純な生成のみにとどまっていますが、より高度なデータをアップして知見を求めたり相談相手になってもらったりするという動作も今までより格段に精度をアップさせらるアップデートと言えるでしょう。
気になった人はぜひ活用してみてください。