Midjourney(ミッドジャーニー)の末文に付けるコマンドについて【パラメータ指定】

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Midjourneyのプロンプトには特殊なコマンドが存在していて、これらは公式にはパラメータと呼ばれています。

一般に上記の様な指定です。

こちらの記事Midjourney(ミッドジャーニー)を使いこなす上で最も大切な要素であるパラメータの指定について解説していきます。

また、登録などの基本解説は下記の記事からどうぞ。

関連記事:Midjourney(ミッドジャーニー)の使い方 有料or無料?【解説】→

Midjourney(ミッドジャーニー)のパラメータ指定の基本

パラメータは通常のプロンプトと違い、以下のような形式で指定します。

  • 通常プロンプトの後ろから書き始める
  • 「--」ハイフン2個から始まる
  • 文末に「,」を使わなくてもよい、使ってもよい
  • 「--パラメータ名 要素」という形で表される。

例えばパラメータ名Aとパラメータ名Bがあった場合以下のような書き方が考えられます。

これは基本系ですので、パラメータによって要素部分の書き方に違いはあります。

しかしパラメータ指定のあと半角スペースをひとつ空けた後に来る文字列は、基本的にパラメータの要素でなければなりません。これを守れないと構文のエラーとなります。

Midjourney(ミッドジャーニー)のパラメータの種類

--aspect --ar アスペクト比

アスペクト比、つまり画像比率や画格と言われるものの調整です。

通常は1:1で設定されており、Niji-journey(ニジジャーニー)では3:4に自動調整されている場合などもあります。

数値は英文に倣って横:縦の比率指定になっています。

書き方例

ちなみに「:」コロンが抜けていたりすると構文エラーとなります。

作例

--chaos --c カオス値

結果の散らばり具合を表してる指定です。

デフォルトは0となっており上限値は100となります。

プロンプトから思いもよらない結果を得たい時に使います。

書き方例

作例

lion, fullbody --c 20 --ar 1:1

lion, fullbody --c 100 --ar 1:1

作例ではおもちゃが混じるようになりました。

もう少し複雑なプロンプトを与えるとより結果が散るので、アーティスティックなインスピレーションが欲しい時に活用しましょう。

--cref キャラクターリファレンス

キャラクターリファレンスの略で、指定したURLの画像にある人物をどの程度継承して反映するかという指定になります。

まず「--cref」の後ろにURLを指定して人物を指定し、「--cw」でその人物の特徴をどれくらい継承するかを決めます。

URLは複数指定することもできます。

cwは基本的にセットで使い「0」は顔だけ「100」は装飾品や雰囲気、服も継承します。

通常は20程度で使い人物の顔を固定するのが使いやすいと言えるでしょう。

複数URLを伴った書き方例

人物に関しては二人以上が画面に入っていない画像を指定してください。混ざってしまう確率が高くなります。

表情を変えた作例

また、下記関連記事、シリーズ記事で詳しく解説しています。

関連記事:Midjourneyにキャラクター一貫機能のcrefがリリース【nijijourney】→

--sref スタイルリファレンス

スタイルリファレンスの略で、指定した「値」や「URL」の画像にある絵柄をどの程度継承して反映するかという指定になります。

まず「--sref」の後ろに「値」かURLを指定します。

「値」は0~4294967295で指定します。つまり、42億9000万通りの絵柄があります。

書き方例

当然全てを網羅することは難しいです。

また、数値をランダムにすることもできます。

また、数値が近くても、似ている絵柄になるわけではありません。

こちらも下記関連記事で詳しく紹介しています。

関連記事:Midjourney(ミッドジャーニー)のパラメータ【--sref】スタイルリファレンスについて→

--iw プロンプト依存度

プロンプトに対する依存度を表します。

デフォルトは「1」。

範囲は「0~2」で小数点が使用可能です。

カオス値と用途が似ているところがあります。

書き方例

--no ネガティブプロンプト

描かない要素を指定する描き方です。

「--no」の後に通常のプロンプトの用に指定を打つことができます。その際は通常のプロンプトの様に「,」カンマを使うことも考慮してください。

書き方例

作例

動物をたくさん描く指定から、猫と犬を抜いていますが、確かに映ってなさそうです。

なお、これは通常プロンプトと同じで、必ずしもそうなるというわけではない点には注意しましょう。

--quality --q クオリティ指定

クオリティの指定となりますがデフォルト値が最大値の「1」に設定されている為あまり使用しません。

範囲は「0~1」で0.25刻みで指定が可能です。

書き方例

画質や荒々しさなどわざと劣化させる目的で使用されます。

--repeat --r 実行回数の指定

同じプロンプトをあらかじめ複数回予約する時に使います。

書き方例

離席するけど画像ガチャは行いたい、という時に使うとよいでしょう。

--seed シード値

シード値とは画像が生成されるときに発生点となる乱数の様な値です(厳密には全く異なります)。

範囲は「0〜4294967295」で設定されており、この値のいずれかがランダム抽選されて画像生成が開始されます。

同じ環境と同じシード値を用意した画像は全く同じ生成結果となります。

これを利用し、似た画像を別のプロンプトで作る際に元のseed値を参照することがあります。

書き方例

Midjourneyでは生成された画像の右上に「envelope」(メール記号)をリクエストすると画像のseed値を教えてくれます。

下記プロンプトで再現可能です。

現在はキャラクターリファレンスや参照機能が発達している為、あまり使われない技法です。

描画スタイルや絵柄に関するパラメータ

--version --v --niji バージョン指定

現在使うことができるバージョンを直接指定して呼び出すことができます。

指定は数値呼び出しとなっていて例えば「4」や「5.1」などが使用可能例となります。

書き方例

Midjourneyの窓からニジジャーニーを呼び出すのにも使えますが例えば「--niji」と表記するとその際実装されているニジジャーニーのデフォルトバージョンが呼び出されます。

作例

個の作例では「--niji 6」が出力結果となっています。

--style スタイル指定

バージョン指定の親戚のようなもので、使用可能なスタイルを呼び出します。

  • --style raw
  • --style 4a, 4b, 4c いずれか一つ
  • --style cute, expressive, original, scenic いずれか一つ

数字のついているスタイルはバージョン番号です。

書き方例

これらは通常プロンプトでもある程度呼び出すことができたり、現在ではあまり使用されなくなっているものです。

例えば通常プロンプトの方に「cute」と入れれば反映されるのは想像に難くないでしょう。

細かいこだわりがある場合のみ意識すればよいでしょう。

--stylize --s スタイリッシュさの指定

こちらは一般によく使われるスタイルの指定です。

デフォルトは「100」

範囲は「0~1000」となっています。

値を大きくするとよりアーティスティックな投影になります。

書き方例

作例

ちなみに100がデフォルトなので、入力しても省略されてしまいます。

通常はいじらず、クオリティと同様に必要があれば下げるなどの使い方がわかりやすいかもしれません。

--tile 連続模様指定

タイル指定、つまり連続模様を作る為の指定となります。

書き方例

作例と実際に使えるか試した例

ページデザインなどをする場合に取り入れてみると作業が楽になるかもしれません。

--weird --w 芸術度

一風変わった画像を作りたい時に付与する値です。

デフォルトの値が「0」

範囲が「0~3000」となります。

書き方例

作例

数値が高ければいいというわけではなく、風変わりな画像ができやすいといったイメージです。

その他 あまり使わないパラメータ

--fast

高速書き出しで通常よりも早く結果を出力できます。

書き方例

--turbo 早い書き出し

高速書き出しの命令で「--fast」よりも早く結果を得ることができます。使用制限があります。

書き方例

--relax 節約

高速書き出しを拒否することで、月の制限に引っかからないようにゆっくり出力する命令です。

書き方例

--stop 描画途中で止める

書き出し段階を指定する命令です。

デフォルトは「100」。

範囲は「10~100」となります。

書き方例

作例

50%で止めるとこんな風に描かれているんですね。

Midjourney(ミッドジャーニー)を使い倒す

Midjourneyをうまく使うには今回紹介したパラメータをさらに突き詰めていき、得意領域やランダム性を確保してクリエイティブな想像を補っていくことが不可欠となります。

逆に普段使いしないものも色々あるので、使っていないパラメータをつかうことで創作の幅が広がるのではないでしょうか。

ぜひぜひ試してみてください。

この記事を書いた人
英愛 アル

英愛アル、AIライターです。
AI関連のニュースに触れながら使い方やカワイイ絵を生成する方法を日々模索しています🍣

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