画像生成AIのMidjourneyより「同じ人物・顔で別の画像を作る機能」がリリースされました。
これにより、より一貫性を持たせたキャラクターの生成ができるようになりました。
こちらの記事では追加された機能の基本的な概念と、正しい構文。
使用例などを紹介していきます。
--cref とは
「--cref」とはキャラクターの参照設定になります。
つまり、此処で指定するものが、一貫させたい人物や絵柄になります。
crefは現在URLを参照するように設定されており、[--cref URL]と打ち込み使用します。
この参照URLはMidjourneyの機能(discord)内のURLでも、外部のURLでも参照することができます。
また、URLは半角スペースを空ければ複数指定できます。
--cref https://XXX https://YYY
精度を上げたい場合はこうして複数指定すればより原画に近い物が出来上がるでしょう。
また、cref部分とは別に参照を使った場合、ポーズ参照としての意味合いが強くなるようです。
例えば以下のような場合です。
https://AAA, cute, dance, --cref https://XXX
この場合URL「AAA」の方がポーズなどのシチュエーション参照になり、URL「XXX」の方がキャラクターの顔などのパーツ参照になります。
つまりAAAの部分に似せたいポーズを参照させておけば、そのようなポーズをとってくれる確率が上がるわけです。
--cw とは
「--cw」とはcrefで参照したキャラクターへの依存度です。
最小値は0で最大値は100となります。
例えば[--cw 100]と打ち込みます。
0では顔のみ。100では服装や髪形なども反映対象になりますが、あくまで依存度やウェイトの問題なので、
色々変えたい時は20以下、色々そのままがいい時は80以上といった使い分けがいいでしょう。
crefとcwを並べて書くと以下の様になります。
--cref https://XXX --cw 100
crefを実際に使用してみる
それでは実際にcrefを使用してみます。
まず元となる画像を用意します。
この画像にURLを持たせたら、そのURLとcwの値を指定します。
smileとしてシンプルなプロンプトを送りましょう。
smileの前は元画像を出す時に使ったものを採用しています。
a real photo, beautiful japanese girl, smile --cref URL --cw 0
ギリギリ同一人物でしょうか、ちょっと指定が単純すぎたかもしれませんが何回か継続すれば納得のいくものが作れるかもしれません。
次にcwの値だけ100にしてみましょう。
a real photo, beautiful japanese girl, smile --cref URL --cw 100
一貫性はやはりcw100の方が上がりそうですね。
ただ、通常生成より若干違和感が出ている気がします。
次にnijijourneyでも試してみましょう。
今度はこれを元画像にします。
表情は「anger」だけ指定し、「cw 0」で吐き出させます。
anger --cref URL --cw 0
排出された画像はこちらです。
服装、背景、絵柄など変っていますが、一応一貫はとれているといったレベルですね。
何度か出せばそこそこ似ているものは出力できそうです。
次に「cw 100」にし、限りなく元の画像に近い物を出させます。
anger --cref URL --cw 100
背景がオレンジになっている理由は不明ですが、こちらもそこそこ似ているものが抽出されました。
リボンの形など細かいところはバラツキが大きくなるようですが、眼鏡の色などは一貫しています。
二次元画像の場合は写真よりも少ない指定で似せることができるので、より細かい指定をして朱通力することができるでしょう。
顔などの一貫性を求めるのはnijiの方が楽かもしれません。