画像生成AIのプロンプトのコツ【初心者向け】実例付き

AI_活用術
この記事は約6分で読めます。

AIの画像生成ツールを初めて使う人は、まずどの様に指示をしたらいいかわからないと不安に感じる事でしょう。

画像生成AIを上手に活用できるかは、「プロンプト」という指示/命令文をうまく入力書けるかどうかに左右されます。

まずは簡単な指示から始めることが大切です。

こちらの記事では、初心者向けの楽しいAI画像生成のヒントを紹介します。

画像生成を始めたい方や、コツを知りたい方には、この記事がとてもおすすめです。

関連記事:【Leonardo.AI】初心者でも使える画像生成AIツールの使い方、登録方法などを解説→

関連記事;Midjourney(ミッドジャーニー)の使い方 有料or無料?【解説】→

関連記事:【イデオグラムAI】ideogramAIの登録方法と基本的な使い方→

生成AIとは

生成AIとは英語でGenerative AIと呼ばれるもので、我々ユーザーの命令により内容を作成します。

生成AIのプロンプトとは、生成AIに与える指示や命令文のことです。

生成AIにはさまざまな種類があります。例えば、テキスト生成AI、動画生成AI、音声生成AI、そして今回解説する画像生成AIなです。

つまり「生成AI」とは単に文章を生成するものだけではなく、画像や動画などのさまざまな種類のデータを入力として受け取り、それらから新しい作品を生み出すAIの総称です。

生成AIを効果的に利用し、期待する回答や出力を得るには、適切なプロンプトを用意する必要があります。プロンプトの質によって、生成される結果の精度が大きく左右されます。

これは全ての生成AIに共通するものです。

画像生成AIのプロンプトの3つの手順

自分でプロンプトを書き始めようと思っても、最初はどこから手を付けたらいいかわからないものです。

こちらのセクションでは、指示の書き方を3つのステップに分けて解説します。

  1. 目的の明確化: まず最初に、何を達成したいのかを明確にしましょう。何を生成したいのか、どんな種類の画像が欲しいのかを明確にすることが重要です。
  2. 具体的な指示の記述: 目的が明確になったら、具体的な指示を書きます。どのような画像を生成したいのか、そのためにどのような情報が必要なのかを具体的に記述します。
  3. 要約と調整: 最後に、書いた指示を要約し、必要に応じて調整します。指示が明確で、生成AIが理解しやすい形になっているかを確認しましょう。

実際には、これらのステップの背後には複雑な技術が利用されていますが、まずはこの大まかな流れを理解しておくことが重要です。

まだ、プロンプトで押さえておくべき要素は以下の3つです。

  1. 画面のニュアンス: どのような画面ニュアンスを与えるかを伝えます。例えば、特定の画法や色味で回答してほしいかを指定します。ニュアンス・絵柄を与えることで、専門性を制御できます。
  2. 詳細な説明:ツールに具体的に何をしてほしいかを明確に伝えます。「桜を作成してほしい」「石の質感で城を再現して欲しい」といった具体的なタスクを指定します。
  3. 補足: 通常のタスクの指示だけでは不十分な場合があるため、細かい条件を補足して的外れな回答を防ぎます。例えばニュアンス外の「晴れの日」「霧の深い夜」なども考えられます。

これらの要素を使ったプロンプトを生成AIが理解しやすい形で作成することで、タスクの内容や求める応答品質を明確に伝え、スムーズな対話を促進することができます。

それでは、これらの要素を活用した基本的なプロンプトの作成例を見てみましょう。

簡単なプロンプトから画像を作る

目的の画像を決める

AI画像生成を成功させるためには、まず頭の中で具体的なイメージを描くことが大切です。ぼんやりとしたアイデアではなく、明確なビジョンを持って伝えることで、AIはより精密な画像を作り出すことができます。

たとえば、「美しい春の日」という曖昧な要求に対して、AIは一般的な春の日の画像を生成する可能性が高いです。

例えば日本的な要素「in Tokyo」などを入れると桜を描く確率がグンと上がるでしょう。

これに「午後、公園の中で高い桜の木の下で楽しそうに話す若者たちの風景、その背後には桜のピンク色、チューリップの白、そして黄色い花が広がっている」という具体的な表現をプロンプトに加えると、AIはそのシーンを具体的に再現した画像を生成する可能性が高まります。

この例では、

  • 場所(公園)
  • 動作(高い桜の木の下で楽しそうに話す)
  • 人物(若者たち)
  • 時間(午後)
  • 色彩(桜のピンク色、チューリップの白、そして黄色い花)

など、多くの詳細な情報が含まれています。

明確な指示を書く

AI画像生成で重要なのは、なるべく細部にまでこだわることです。

色、時間、場所、感情など、プロンプトにできるだけ多くの詳細を盛り込むことで、AIはよりリアルで鮮明な画像を生成します。

例えば、「Sunny sky, happy family of three, picnic on the beach(晴れ渡った空,楽しい3人家族,ビーチピクニックです)」という情報は、AIに対して明確なビジュアルの指示を与えます。

ちなみに、怪しい日本語に変換されることがほとんどなので、裏を返すと日本語可能なツールでも英語で入力したほうがニュアンスを正確に伝えやすいということになります。

下記の様なのもいいかもしれません。

細部に注目することは、AIがより正確な画像を生成するのに役立ちます。例えば、「Elderly person(高齢の老人)」と言うだけでは、AIは様々なスタイルの人物を生成するかもしれません。

「a 80-year-old man, dressed in the attire of a 20th-century Japanese samurai, sitting under a pine tree.(80歳の老人、男性、20世紀の日本の武士の服を着て、松の木の下に座っています。)」

と具体的に述べることで、AIはその時代やスタイルに合った老人を描くことができます。

失敗も積み重ねていく

AIによる画像生成は、常に実験の連続です。

最初から完璧な画像ができることはありません。異なる言葉や表現を試しながら、どんな結果が得られるか楽しむことが大切です。失敗も成功の一部であり、創造的なプロセスの一環です。

実験的なアプローチは、AI画像生成のスキルを向上させるのに役立ちます。

たとえば、異なる色の組み合わせや、異なる時代やスタイルの要素を組み合わせてみることで、予期せぬ美しい画像が生まれることもあります。

また、特定のテーマやコンセプトに焦点を当てた画像を生成することで、そのテーマやコンセプトに合った言葉選びを学ぶことができます。

実験を通じて、AIがどのように言葉を解釈し、それをビジュアルに変換するかを理解することができます。この過程は、AI画像生成の技術を深めるための貴重な学習機会となります。

プロンプトのコツ【初心者向け】まとめ

今回は場所、動作、人物、時間、色彩に絡めてプロンプトづくりの解説をしました。

しっかり指定したプロンプトが多ければ多いほど、画像生成の精度が上がります。

また、プロンプトは単なる加算や減算だけでなく、乗算の要素も含まれています。プロンプトの楽しさを一緒に楽しみましょう。

さらに、Magic Promptと呼ばれる自動生成を補助する機能や、ChatGPTを活用してより詳細な命令を書く手順もあります。

これらを活用して、効果的なオリジナルのプロンプトを集めていくのもよいでしょう。

関連記事:Midjourney 6.0 リリース。より写実的で違和感のない生成が可能に→